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  • It's a sad life,but not a bad life.

    2007/11/19
    朝、起きると懐かしい味噌汁の香りがした。
    においと記憶は同期する。
    眠い目を擦りながらそんなことを考えた。

    夏の終りを知らせる秋の風。冬のタバコ。
    ギターケースの接着剤。黒人の手のひら。
    中指に残る彼女のにおい。静かな夜のプール。
    成田空港の暑苦しいトイレ。外人墓地。
    初めて授かった命の香り。

    においが記憶のドアの鍵となるのか。

    もしも俺があと40年くらい生き延びてさ。
    耄碌した爺さんになっても。
    いい加減に生きた時間は帳消しにはならない。

    記憶の鍵を渡されるときっと思い出すんだろう。
    悲しい人生だったが、まんざら悪くなかったと。
    悪くなかったのか?じゃあこのまんまでいいよな?


    Sunshine/baby のころ。

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