cool guitars.info: トラウマ義眼 [ビーチボーイズとラモーンズ]

トラウマ義眼 [ビーチボーイズとラモーンズ]

2009/01/13

ビーチボーイズはアメリカを代表するロックグループだ。日本ではサーフミュージックの草分けとして知られているだろう。しかし中期からの”ペットサウンズ”に代表されるアルバムの完成度はビートルズのポールも脱帽するほど。中心人物はブライアン・ウイルソンその人だが彼は途中から精神的に参ってしまいツアーも楽曲制作をもできなくなる。一方マイケル・ラヴを中心に活動は続いていくのだが。（少なくとも１９７０年代後半のライブ・イン・ジャパン＠江ノ島ではブライアン・ウイルソンの姿は見ることができた。）
もともとビーチ・ボーイズは兄弟やらいとこやらで結成されたファミリーバンドであり初期のマネージャーはウイルソン３兄弟の父親であった。
このオヤジが曲者で、子供を叱るときに自ら自分の義眼を取って何にも入ってない（目のない）顔で脅かしたと言う。

こんなことが後々記述、インタビューで出てくるんだから大人になってもそれがトラウマになっていてもおかしくない。
長兄であり才能豊かだったブライアン・ウイルソンの精神疾病に何かしら関係あるんではないかと考えるのが普通だろう。
ロックミュージシャンの情緒の不安定さと幼少時のトラウマを繋げる精神科医はたくさんいるだろうし、現代のアメリカやイギリス、わが国でも普通の人でも抱えているトラウマはたくさんあるからだ。
特に大人になって感性を研ぎ澄ましているアーティスティックな人たちの避けられない職業病なんだろうと言える。

ビーチボーイズの偉大さはラモーンズのメロディセンスにも現れている。
誰がどう言おうと♪FunFun　♪FunFun　ビーチボーイズの種はアメリカ人の中にばら撒かれているのであった。
ラモーンズでござる。