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  • 閉鎖病棟のあいつ。

    2007/12/11
    閉鎖と言っても経営困難で閑古鳥が鳴いている病院のわけではないよ。
    破天荒だがとても優しい幼なじみが入院している、、いわゆる精神の病院だ。

    映画「羊たちの沈黙」でレクター博士がいるような場所を連想するだろうか?
    実際は全然違う、近代的でとても広く清潔だ。だた外部には出られない。
    面会も基本的には親族だけらしい。
    俺は家族の希望で面会許可に登録してもらっている。
    だから年に数回マスタングを走らせてドライブしながら見舞いに行く。
    喧嘩っ早く、用心棒の元ボクサーに顎を砕かれた経験すらあるあいつだが、今ではその面影もない。
    コントミンとはどんなクスリなんだろう?水を欲しがる。半開きの口。焦点の合わない目。
    症状が安定すると普通の病棟みたいな方に移されて、年末なんかの病院の人手の少ないときは実家に帰される。
    俺と面会している時は案外普通に話してるんだが、ここ数年は横浜に帰って来ていない。



    精神世界とこの世の中とはたしてどちらが広いのだ?あっち側にあるものは誰が創ったのだ?
    たぶん誰にもわからないだろうから説教は食いたくないな。あいつは知ってるかも知れないが。
    Inspire。俺にInspirationを溢れさせることが今は十分すぎるほどあるよ。
    ご家族の長年のご苦労、心痛には言葉もありません。
    でも彼はだた生きているだけでもない。彼は魅力的な男だ。

    そのうち俺が逢いに行かなくなれば俺のことも忘れるんだろうか?
    違うな。俺の方が忘れたくなくて、チョコレートを貰いに行くんだよ。

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